音楽

清志郎よ、安らかに

ホンッッッッットに、勝手に死んでんじゃねえよ、クソジジイ! 音楽の歌詞ってここまですげえ表現ができんだ、と驚かされたり唸らされたり悔しい思いをさせられたりした"トランジスタ・ラジオ"は一生聴き続けてやるからな。どうかゆっくり休んでくれ。R.I.P.…

WONDER WHEEL、ゆっくりでいいよ、回ってくれ

「年を取ると涙もろくなる」なんてことを年上の人々から言われ続け、ほんとかなあ?なんて思っているうちにいつしか僕の年も30を越えていた。結果どうなったかと言うと、先達の教えはやはり偉大で、ふとした拍子に涙腺が緩むなんて、それまでなかったことが…

Space Lab Yellowの閉店に寄せて

6月21日で、西麻布のSpace Lab Yellowが閉店した。これは、たまたま気が向いたときに出かけて行っては、踊ったり、叫んだり、酒を浴びるように飲んだり、座ったまま流れる音楽に耳を傾けたり、友人やたまたま隣り合った人々とのくだらない話に興じていたりし…

楽しい歌謡ショー - スティービー・ワンダー来日公演

そういえばこの間、スティービー・ワンダーのライブに行ってきたんだった。そりゃあもうとんでもなく見事なショーだった。ステージの冒頭、"Too High"、"Visions"と、マスターピース中のマスターピース、『Innervisons』のオープニングを飾る2曲がそのままの…

ドゥ・イット・ユアセルフ

最近、何年かぶりにひどい風邪を引いた。朝はなんとか仕事に出かけるものの、夕方頃になると体力が尽きて、家に帰るなり倒れ込んだように眠り、翌朝まで身動きが取れないということが何日か続いた。集中して休めばもっと早く回復したんだろうけど、ちょうど…

Theo Parrish @ yellow

2ヶ月以上のブランクを経てあっさりと更新。というのも、11月25日、この日のセオ・パリッシュが圧倒的すぎたことをどこかへ記録しておきたかったから。所用のため長い時間聴くことは叶わなかった(それでも4時間以上は聴いたのかな)けど、それでもすべてを…

Summer never ends

いったいどういうわけか、ここ一ヶ月ほどまったくレコード屋やCDショップの類に足を踏み入れていない。こんなことは自発的に音楽を聴くようになってから初めての体験。しかも、決して音楽に対して情熱がなくなったわけでもないのに。今年の夏はいままでと遊…

Primal Scream / Riot City Blues (2006, Columbia)

「ステージでのボビーってどんな感じ?」 「うーん、音楽に溶け入ってるような感じ? 恍惚と言っても相応しくないし、陶酔と言っても違う気がする」 「へえ。だいたいどの曲でもそうなの?」 「"Loaded"のときが特にすごい」 「歌ってないじゃん」 「うん、…

V.A. / Nostalgia of Mad (2006, SWC, 試聴)

現在のアンダーグラウンドハウスシーンの隆盛を支えるメンバーが集結した、SWC初のレーベルコンピ。全曲エクスクルーシブ。コンピレーションへの新曲提供、と聞くと、威勢のいいのは名前だけで、往々にしてアルバム制作時のアウトテイクのような、質が伴わな…

Fat Freddys Drop / Live at Matterhorn (2001, Kartel, iTMS)

昨年リリースされた"Based on a true story"がいまだにヘビーローテーション中の僕にとって、Fat Freddys Dropの音楽はもう欠かせないものになっている。そんなある日、iTMSにて彼らのファーストが販売開始されたと聞いたら飛びつくのは必然。01年のスタジオ…

サンボマスター @ 日比谷野音

クロアチア戦に先立って野音へ。正確に言うと、チケットを抑えたあとでクロアチア戦当日だと気付いた。おかげでなかなかのハードスケジュール。しかも天気予報は雨。この際望むところ。ところが開演を前に雨が止み、ライブの間は合羽も必要ないような状態だ…

Sleezy @ Module

先週土曜は渋谷Moduleでのパーティ、"Sleezy"へ出かけた。レジデントのCrystal、Peechboyはもちろんのこと、ゲストのUniversal Indianも含めて気になるDJばかりが出演。行く前はパーティレポートもがっちり書いてみようと思っていたのだけど、帰って来てみる…

Jaguar / Hello Somebody (2004, Smekkleysa, 試聴)

アイスランド出身のバンド、Jaguarの3rdアルバム。しかし、凄いバンドを見つけてしまった。2004年リリース、とレーベルには記されているけど、これは何かの間違いで、1976年ぐらいに録音された作品が最近になって発掘された、と聞いても納得できるような内容…

TIMMY REGISFORD "THE SHELTER JAPAN TOUR 2006"

昨日は西麻布のイエローへ。昨年の来日の際は行くことができなかったので、ティミーのDJを聴くのは2年ぶり。ハウスのパーティでは往々にして、朝が来てもパーティは終わらず、音が止まるのが9時や10時になってから、ということがよくある。しかし、ティミー…

Joaquin Joe Claussell meets Manuel Gottsching / S.T. (2006, MG.ART, 試聴)

サイケデリアの極地を司るギタリストと、ダンスフロアの司祭たるDJとの巡り逢い。どうやらマニュエル・ゴッチングの音源を、ジョー・クラウゼルが再構成し、新たなフレーズ、楽器を加えることで作成したものらしい。存在は耳にしていたものの、実際にリリー…

RAW LIFE @新木場空き地

好天に釣られて今日は新木場へ。マリーナやら廃墟ビルやらの変わったロケーションでの開催が恒例となりつつあるRAW LIFEの今回の舞台は空き地。工場か倉庫の跡地かなんなのか、新木場の駅からの一本道の成れの果てにあるだだっ広い場所。僕は野外イベントに…

CRYSTAL, BUSHMIND, RAWLIFE

CRYSTALのミックスCD、"SLEEZY@GRASSROOTS"(→試聴)が良い。その名の通り自身のパーティ、"Sleezy"がまだ東高円寺のGRASSROOTSで行われていた頃のライブ録音。ディスコをベースにしながら徐々にBPM早めのハウスに突入していき、またもディスコに回帰する、密…

DJ YOGURT / YOGURT IN SOULTIME MIX (2006, SOULTIME, 試聴)

自分の応援しているチームがふがいない試合を続けるサッカー観戦の疲れを、こんなミックスCDで振り払おうと聴いている。DJ Yogurtの手による極楽ミックス。横断するジャンルもダブからレゲエ、ラテンやカリプソと実に様々。それでいて統一感が感じられるのは…

Last night a DJ saved my life

かつてこんな時期があった。週末を迎えるのが待ち遠しい。音楽は最高だし酒はうまいし、出会う人々もなんだかいかれた人ばかりの狂騒のパーティライフ。それが海外からの凄腕DJでも、通好みの日本人DJでも、はたまたクラブではない場所で開催される知り合い…

ACO / MASK (2006, Kioon, 試聴)

ACOのひさしぶりのアルバム。いつの間にかリリースされていたのを気付いていなかった。 この人に関しては聴き始めたのは砂原良徳がプロデュースした"四月のヒーロー"からなので、すべてを聴いているわけでもない。そこから遡って聴いてもいないし。ただ、そ…

DJ PEECHBOYのミックスが最高すぎる

http://nbqx.org/7hours/ 以前jonsmisさんのブログで紹介されていた、Peechboyのミックスが本当に最高すぎてどうにかなりそう。昨年11月の7時間オーバーのDJセットの生録音。すぐにダウンロードしてから、移動の際なんかに少しずつ聴き進め、最近ようやく聴…

The Flaming Lips / At War With The Mystics (2006, Warner, 試聴)

この日を今か今かと待ち続けた、フレイミング・リップス4年ぶりのニューアルバム。正式なリリース日は4月の頭だけど、先行して聴くことができたので急ぎレビューする。今回もこのバンドについては良い意味で、相変わらずという言葉がよく似合う。音の細部に…

Sly Mongoose @ CLUB QUATTRO

ハイネケン主催の招待制イベントに、たまたま機会があったので出かけてみた。何かライブが出るとは聞いていたものの、詳細がわからないまま会場に入ると、なんとラッキーなことに登場したのはスライマングース。 スライマングースのライブを観るのはこれで何…

"ダンスクラシックス"という言葉

ダンスクラシックスという音楽に並々ならぬ思い入れがある僕としては、cinematic氏がまたもや気になる発言をしていたので、まとまらないながらもその内容に対して、乞われたわけでもないのに勝手にアンサーを返してみる。 ダンスクラシックスという音楽に関…

V.A. / Submerge Live in Japan (2006, Submerge, 試聴)

05年2月、リキッドルームで開催された、Submerge Tourの記録となるライブアルバム。こうして音源となった形のものに耳を傾けていると、自分があの日あの場所にいたことがありありと蘇る。 トラックリストを目にしたときは当日のハイライトのひとつだった"Jag…

A Hundred Birds Orchestra @ Liquidroom Ebisu

これまで観る機会に恵まれなかったA Hundred Birdsのライブをようやく初体験。素晴らしいライブだった。そういえば、音楽ってここまで高みに昇れるものだったよな、ということを再認識させられた。 今日のライブが素晴らしかった理由のひとつに、AgeishiとNo…

A.Y.B.Force / Lost Breaks (2006, P-Vine, 試聴)

この音楽はBeatfanaticに対する日本からの回答、と言っても差し支えはなさそうだ。アナログのみではすでに何枚か12インチをリリースしていて人気を博していた(らしい)、A.Y.B.Force (旧:Abnormal Yellow Band) の1stアルバム。一聴して虜になった。ジャジー…

Underground Resistance / Interstellar Fugitives 2 (2005, UR, 試聴)

すべてがその自動車会社の業績によって成り立っていたような街があった。その会社の業績が傾き始めると、いつしか街の中心部では犯罪が横行し、豊かな白人達はすべて8マイルラインを越えて郊外へと逃げ出し始める。結果中心部には貧しい有色人種しか残らず、…

The Avalanches / Since I Met You (2004, TMQ Records)

唯一のアルバムリリースにして大傑作『Since I Left You』以来音沙汰がないと思っていたThe Avalanches。ひっそりとリリースされていると噂されていたブートまがいのミックスCDが、なぜか今頃になってごく普通にHMVの店頭に並べられていたのでようやく手に入…

Pharrell / Angel (2005, Virgin, 試聴, )

サンプル盤を先に耳にした友人から、ファレルの新曲を一刻も早く聴けと言われていたのでリリースを待ち、聴いてみた。いったなんだこりゃ。これまでもファレル(やネプチューンズ)の曲というのは耳にするたびに新しい驚きを教えてくれるものだったけど、こ…