WONDER WHEEL、ゆっくりでいいよ、回ってくれ


「年を取ると涙もろくなる」なんてことを年上の人々から言われ続け、ほんとかなあ?なんて思っているうちにいつしか僕の年も30を越えていた。結果どうなったかと言うと、先達の教えはやはり偉大で、ふとした拍子に涙腺が緩むなんて、それまでなかったことが身に起こり始めた。なかでも最近一番驚いたのは、上のYouTubeのリンク、サイプレス上野とロベルト吉野の"WONDER WHEEL"を聴いたときだった。トラックがラテン・クオーター産のメランコリックなものだとはいえ、なぜ泣けてしまったのか、自分でもどうしてかわからない。冷静にリリックを聴き取ってみると、音楽への愛、スケートボードへの愛、地元への愛、そんなものが今にもこぼれそうなほど詰まってるからかなあ、と思ってみても真相は謎。自分のことなのにどうしたことやら。


しかし、涙が出てくる理由がわからなくても、このアルバム自体が掛け値なしに素晴らしい出来だということは否定できない。このアルバムが最高な理由は説明できる。いつもチェックしているブログ、『フリーダムヒルズ青赤春白書』さんで、"さんぴん組とLB組、あの日七夕の日を境に袂を分けられたその両者のDNAをどっちも受け継いだ稀有な存在"なんて完璧な論評がされているけど、つまりはそういうこと。どちらか一方も格好いいけど物足りない。その両方が欲しかったんだ僕は。
WONDER WHEEL : フリーダムヒルズ青赤春白書


こんな音楽に出会えたことでつい楽しくなっちゃって、長らく休眠状態にあったこのはてなダイアリも営業再開。どうせ音楽とサッカーの話しか書かないんだろうし、頻度も、質も、楽しさも、何も保証はできないけど、ご覧いただける方々、よろしくお付き合いくださいませ。ところで、上のリンクのPVを眺めていたら、どうにもガマンができなくなったので、スケボーを始めることにしようと思います。31歳の挑戦。たぶんオーリーもグラインドも叶わぬ夢。プッシュだけしかできるようにはならない気はするが、せっかくだからやってみよう。

WONDER WHEEL

WONDER WHEEL