PSM:FC東京vs川崎フロンターレ

rum2005-02-27

球春到来、というのは野球でよく聞く言葉だけど、サッカーでも使っていいのかな?と、まあそんな感じで観に行ってきました、プレシーズンマッチ。11月以来3ヶ月ぶりのホーム味スタは、ここで観てる試合の数が一番多いこともあってか、やはり落ち着く。選手の練習光景を眺め、せっかくの今シーズン初めての試合だというのに審判が穴沢*1なことに笑い、『You'll never walk alone』をがなるように歌い、キックオフの笛に胸を高鳴らせる、そういったことのひとつひとつが戻ってくる季節になったことを友人と喜んでいたのも束の間、キックオフから30分が経過する頃には怒りを覚えていました。一口で言って、酷い試合でしたね。
中盤とディフェンスラインの間が長過ぎて、そこをいいように使われたり、簡単なパスをミスしたり、パスを貰うための動き出しができている選手が少なかったりと、良くない時の東京の姿がすべて凝縮されたような内容。試合終了時の(僕の周囲だけだったのかもしれませんが、)怒号のようなブーイングが今日の試合の印象を表していたように思います。これから始まるシーズンが不安ですが、考えようによっては、シーズンが始まる前に膿を出し切ったことが良かったのかも。開幕までにあと1週間でしっかりと今日の課題を修正してくれるといいのですが。
さて、一方の川崎は、J2を圧倒的な強さで上がってきて、いかがなものかと思っていたら、非常に良いチームでした。プレスは的確で早いわ、ジュニーニョを中心としたカウンターは効果的だわで、あの戦いを一年間通してできるようであれば、昇格組とはいえ、降格争いに絡むことはないでしょうね。中位〜上位も充分に狙えそう。


まったくの余談ですが、試合終了後、上記のような理由から僕と友人は怒りまくっていたのに、監督の天然なのか、ユーモアなのかよくわからない挨拶を聞いたら、なぜか怒りは消えてしまいました。原博実恐るべし。あれが人を引きつける力というものなのだろう。すごい。

*1:穴沢努:基準の一貫しないレフェリングと、カードを乱発するその姿にサッカーファンから恐れられている。アナザーワールドの案内人