ジョナサン・サフラン・フォア / エブリシング・イズ・イルミネイテッド

 エブリシング・イズ・イルミネイテッド
装丁が気になってたまたま手に取った一冊。アメリカの新鋭作家、ジョナサン・サフラン・フォアの処女作。前半部はなかなか話の構造が理解できず戸惑ったけど、後半になるに従ってどんどん引き込まれた。自分の出自を探すアメリカ人と、ガイド兼通訳のウクライナ人との往復(創作)書簡形式でこの話は語られる。失われた街を探す物語と、失われた街での物語。辿り着く先で語られる一節には息をのんだ。そういうことか。
読み進めている間、ずっと思っていたけど、この本、きっと翻訳じゃなくて、原書で読んだ方が面白いはず。原書で読むなんてもう何年もやっていないけど、機会があったらチャレンジしてみよう。あ、ペーパーバックなら安いや。