横浜マリノス vs FC東京

冷静に考えればまずまずの試合。しかし、ここ最近の内容から考えれば一歩も二歩も前進していたため、ようやくチーム状況も改善されてきたか、と嬉しい気持ちで観戦していた。プレスがよく効いていたし、危ない場面があってもしっかりと他の選手がカバーできていた。攻撃の詰めが甘いのが残念ではあったけど、これだけの試合ができるのならたとえ引き分けでも帰りの足取りは軽いだろうな、と思い始めた矢先の後半ロスタイム、まさかあんな光景を見せられることになるとは。
ジャーンと激突したルーカスが、一度は立ち上がってプレイを続けようとしたものの、膝から崩れ落ちてしまう。はじめはただの脳しんとうかな、と思っていたものの、次第にピッチ上がただならぬ雰囲気に。東京側から懸命に繰り返されていたルーカスコールが、いつの間にかマリノス側からも聞こえるようになり、最後にはピッチへ救急車が入ってくるという異様な事態。このときにはもう、試合はどうでもいいからルーカスの無事だけをただただ祈っていました。何時間か経ってチームから、命には別状がないと発表されるまでは気が気じゃなかったもの。本当に無事で良かった。ルーカスの名前を呼び続けてくれた、マリノスのゴール裏の人達にも感謝します。