J1第16節 : vs サンフレッチェ広島

久しぶりの味スタ開催だというのに酷い試合。疑念がぬぐえない人選のスタメンはやはり機能せず、選手交代も当たらない。そして出場している選手も、まったく工夫が見られない、淡白な試合運び。ほんのいくらかは良いシーンもあったけど、全体の印象を覆すほどでもない。それほど良い出来とも言えなかった広島に対して、成すすべなく完敗。


今考えると前兆のようなものだったのか、そうなることを察知していたのか、僕の周りの人々の行動もおかしなものだった。普段はどんな試合であってもゴール裏で声をからしているはずの知人が、応援する気をなくした、と言ってバックスタンドの僕の席の近くに移ってきてしまっていたり、冷静な批評こそすれど、試合を投げ出すような言動をすることのない友人が試合中に帰り支度を始めていたりと、試合中からいつもの負け試合とは違う行動を取りはじめていた。


そして試合終了後、起こるべきことが起こるべくして起こった。バックスタンドから発せられるブーイングの声量がかつてないものであることに、ブーイングしている僕自身が驚いている頃、ゴール裏の方向から聞こえてきた耳馴染みのあるコール。「ハラットーオキョー!」あまりに愛された前任者を讃えるコール。チームの現状にNOを突きつけるのに、これ以上厳しいものはない。最終手段と言っても過言ではない。あれで状況が改善されなかったら、他にサポーターが取れる手段はあるんだろうか。そう考えると気が気でない。2週間の中断期間で良い方向に向かってくれるといいんだけど。