日本 vs トリニダード・トバゴ @国立霞ヶ丘競技場

代表の試合を生で観るのは何年ぶりか。ジーコが監督になって以来、とんと生で観る気をなくしていたので、ひょっとしたら4,5年は経っているのかもしれない。(就任の経緯にはいまだ納得はいかないけど)オシムが監督になってくれたことはありがたい。また僕の足を代表戦に向けてくれただけでも。そんなことを考えながら試合を眺めていたせいか、ほとんど内容や詳細は覚えていない。ただ、連動して崩す、ということが短い合宿の間にでも染み付いたような、選手達のプレイを観ていることはとにかく楽しかった。そう、日本はああいうサッカーをしなきゃいけないよね。途中からダレ気味だったとはいえ、今後に大きな期待を持てる試合だった。他に覚えていることはといえば、友達とビールを飲みながら笑いあったこと、アレックスの調子が良いのを見て、「週末の浦和戦のときもあの調子だったらどうしよう」と一緒に観ていた東京ファンの友達と脅えたこと、ひさしぶりに見た山瀬が、遂に調子を取り戻しているように思えたこと、トリニダード・トバゴの応援団のスティールパンの音色が心地よかったこと、そのぐらいかな。今日はとりあえず、代表戦を喜びを持って眺められる、そんな時間が帰ってきたことだけでも喜びたい。


せっかくなので帰りの川淵会長解任デモについても簡単に触れておこうか。150人規模のデモ、と報道されていたけど、実際に集まった人数はその3倍から4倍程度かな。ほとんどネットだけでの告知なのに、これだけの人数が集まったことだけでも驚いた。参加者は服装から判断する限り、東京をはじめとして、浦和、マリノス、ジェフなど、近郊のJリーグチームのサポーターが中心。考えてみれば当然のこと。ジェフはもちろん、今回の成り行きを許していたら、いつその災厄が自分のチームに降り掛かってくるかわからないもの。そのせいか、各チームのチャント(のメロディ)を取り入れながらのデモ行進となった。しかも、至って平和的な。この行動がどういった結果に結びつくのか、はたまたどこにも繋がらないのかはわからないけど、とにかく声をあげ始めただけでも意義はあったんじゃないかと思う。また必要があればいつでも声はあげるし、どこにでも出かけて行く用意はある。なんなら代表戦のたびに開催したっていい。帰り道で見た月は、うっとりするほど綺麗だった。