コンフェデレーションズカップ予選Bグループ第2節

夜中に2試合も続けて見れないよ、ということで、今日になってから2試合ともビデオ観戦。ちなみに情報の遮断には失敗したので、結果を知りながら観る、という悲しいことになっていたのだけど、それでも2試合とも見所の多い、面白い試合だった。


まずは日本vsギリシャ。この試合はどうにもギリシャがおかしかった。ユーロ2004の印象が鮮烈だったので、ポゼッションを指向する日本なんかは格好の餌食かと思っていたら、あの強烈なまでのマンマークはどこへいったのやら。ルーズなマークと、ベタ引きなわけでもないディフェンスラインと、甘い守備に対して、日本のボールのよく回ること。時折見せるカウンターと、そこから得るセットプレイは脅威だったけど、日本の守備陣がよく対応して、決定的なシーンもほとんどなかったような気がする。危なかったのは川口のスローを田中誠ファンブルしたときぐらいかな。
そしてこの試合はなによりも大黒!ボールが味方に渡りそうだと察した瞬間から見事な飛び出しを見せるだけでも素晴らしいのに、圧巻だったのはあの一瞬にシュートフェイントまで入れるなんて!見ていて鳥肌が立ちましたよ。もうJリーグの規格に収まる選手ではないと、4月のガンバvsFC東京の試合を観たときに思っていたけど、世界の舞台でもしっかり結果を出すのはさすが。先発で使えば前半のうちに点を入れていたような気もする。
しかし、相手が選手も揃わず、コンディションも不良だったとはいえ、ヨーロッパチャンピオンに日本が勝つ日が来るなんて思っていませんでしたよ。内容はどうあれ、結果が嬉しい。


続いてはメキシコvsブラジル。常々体格や運動能力で有利だとは言えない日本のサッカーは、メキシコをお手本にするべきだと思っていたのですが、この試合を観てその考えは強くなりました。もちろんそれぞれの技術はメキシコに一日の長があるものの、それでもあの判断力、戦術は見習うべき点が多い。規律と個人技のバランス良い融合。それさえできればどんな強豪国とも渡り合えるはず。そんなことを考えながら観戦していました。まさかメキシコが勝つまでは思っていなかったけど。


ところでメキシコが勝ったことで、日本はブラジルに勝たないと決勝トーナメントに進出できなくなってしまったけど、これは悲観することではなく、むしろ歓迎する結果でしょう。ブラジルも次の試合を本気で戦わないといけなくなったんだから。本気のブラジルを相手にできるなんて、そうそうあることじゃない。この最高のチャンスをどう経験に結びつけるか、ですよね。