曽我部恵一 / The Sound of Shimokitazawa (2005, Rose, 試聴)

rum2005-06-19

自身のレーベルRose Recordsを立ち上げて以来、どんどん活動の自由度を増していく曽我部恵一のニューアルバムは、Save the 下北沢プロジェクトの一環としてリリースされる、下北沢限定販売という珍しい販売方法。実際、下北沢の街を散策していると、路上で、喫茶店で、レコード屋で路上で、喫茶店で、レコード屋で、驚くほど頻繁に曽我部に遭遇する。その街を拠点にしているミュージシャンが、その街に還元しようというアイディアはすごくいい。
アルバムの内容は声が前面に出た、生々しく音数の少ないアコースティックな曲を中心としていて、1曲ハウストラックにも挑戦している。正直、諸手を挙げて絶賛というようなアルバムではないけど、流しているうちになんとなく気にかかってくる、良い出来ではある。下北沢に出かけたついでに購入して、帰ってからその時あったできごと、会った人のことなんかを思い返しながら聴くのに相応しい。


(追記)Rose Recordsのホームページでこのアルバムの通販が始まっているようなので、試聴リンクを貼り替えました。試聴リンク先から買えます。できれば下北沢に直接出かけて買うのがいいとは思うけど、遠くて行けないよ、という人はこのアルバムを聴いて、過去の下北沢での思い出とか、あるいはまだ行ったことのない下北沢の想像を巡らせたりしながら聴くといいんじゃないでしょうか。