FC東京 vs FCバイエルン・ミュンヘン

いくら親善試合だとはいえ、相手が強豪バイエルンだとはいえ、代表招集や怪我で満足なメンバーが組めなかったとはいえ、あれほど酷い試合を見せられるとは思わなかった。ただただ呆れるばかりで怒る気にもなれなかった90分。途中から試合ではなく、バイエルンの練習を見学している気分だった。技術やポジショニングに目を見張るものがあったとしても明らかに手を抜いている相手に対して、中盤は間延びして充分にプレスもかけられず、ディフェンスラインはマークの受け渡しがうまくいかず終始ばたばた、挙句の果てにはミスからの失点を重ねてはどうにもやりきれない。この気分のままリーグの中断期間を数週間過ごすのかと思うと辛い。
この気分を振り切るために、むりやり良かったことを挙げてみると、新加入のササがもう少しフィットしてくれば得点を量産してくれそうな気配があることと、遠藤大志の初先発試合に立ち会えたことぐらいか。いや、これだけじゃ振り切れないか。なので忘れることにしよう。そして、次のアウェイ浦和戦のチケットをしっかり取って、あの視界が真っ赤になる、絶望的な気分にでも思いを馳せていよう。そのほうが楽しそうだ。