Sindbad / S.T. (2005, High Contrast Rec., 試聴)

rum2005-07-27

渋谷はオルガンバー界隈を根城にしているらしい、シンドバットのファーストアルバム。オルガンバー界隈、と聞いた瞬間に、「モンドでラウンジで気取った感じのやつ?」だとか、「こじゃれた感じのブレイクビーツを云々・・・」だとか、いろいろと穿った見方をしてしまう人もいるだろうけど(僕もわりとそうだ)、ちょっと聴いてみたら、なかなかどうして、楽しいダンスミュージックであることは間違いない。多種多様なジャンルの音楽が混ぜ込まれている様は、なぜか2005年のいまごろになってリリースされたビッグビートのアルバムとして考えるとしっくりくる。ビッグビートはその着想からして、skintのレーベルオーナーのダミアン・ハリス(別名ミッドフィールド・ジェネラル)が、ヒップホップとハウスを混ぜてめちゃくちゃに盛り上がる音楽を作ろうとしたものなので、その系譜に乗っ取っていると言っても問題ないでしょう。10年ひと昔と言うけれど、95〜96年頃に始まったはずのビッグビートも2周目に入ったということかな。