Dennis Brown / Money in my Pocket : The Definitive Collection (2005, Trojan)

rum2005-09-12

9月に入って東京でも、最高気温が30度を超えない日があったり、涼しい風が吹いたりと、いつの間にか秋の訪れを感じさせるようになったなか、過ぎてしまった夏を惜しむかのようにデニス・ブラウンを聴いている。2枚組45曲入りという巨大なヴォリュームの、今年新たに編集されたベスト盤。オリジナルアルバム、編集盤含めて膨大にあるデニス・ブラウン作品からこの編集盤を選んだ理由は非常にシンプル。単に買いに行ったCD屋に置いてあったもので、これが一番曲数が多かったから。そしてその目論見はみごとに成功。知っている曲に混じって、いままで知らなかった名曲たちが散らばっている。活動期間が長いだけあって、ロックステディからルーツレゲエ、ラヴァーズやダブといった、レゲエの歴史を感じさせるように収録曲が多岐に渡っていて満足のいく選曲。
自分の弱いジャンルというのは不思議なもので、デニス・ブラウンぐらい有名なミュージシャンの作品でも持っていなかったりする(そのわりにはなんだかよくわからない人の作品を持っていたりもするけど)。自分がこれまでに聴いたレゲエで間違いなくトップ5に入るであろう、"Love was found its way"なんて大名曲もあるのにね。このへんを取っ掛かりに、これまで聴いていなかったようなミュージシャンに少しずつ当たっていってみようか。