Underground Resistance / Interstellar Fugitives 2 (2005, UR, 試聴)

rum2006-01-19

すべてがその自動車会社の業績によって成り立っていたような街があった。その会社の業績が傾き始めると、いつしか街の中心部では犯罪が横行し、豊かな白人達はすべて8マイルラインを越えて郊外へと逃げ出し始める。結果中心部には貧しい有色人種しか残らず、人通りのない、見捨てられたような街が形成された。しかし、残されたものたちはタフな現実と闘い、夢を見る。夢見る先は遥か宇宙だった。星間の逃亡者たち。以前リリースされたレーベルコンピと同じタイトルを背負わされたURのレーベルコンピ第2弾。彼らがGalaxy 2 Galaxyと名乗るときは、純然たる祝祭のための音楽を鳴らすのに対し、本体であるUnderground Resistanceを名乗るときは、華やかさを意図的に振り切り、闘争のための音楽へと変貌する。ここで鳴らされているのは多分に夢も含まれているものの、そのほとんどが覚悟を音楽の姿に替えたものだ。この音楽が暗闇の中、時折ストロボが光るフロアで蘇るとき、それを聴くものもまた、星間の逃亡者として迎え入れられることだろう。