J2第1節 : 東京ヴェルディ vs 徳島ヴォルティス

麗らかに晴れた春の国立競技場、人もまばらで、試合も自分の応援するチームのものではないけど、また今年もこうしてスタジアムへ帰って来れたことが嬉しいな、とぼんやりしながら観戦。
試合は結果こそ4-1とワンサイドゲームのようなスコアだったものの、内容にそれほど違いが見られたようには思えない。この試合を決めたのははマリノスからヴェルディに移籍した大橋のフリーキックの精度によるものだったように感じる。ヴェルディは多くの選手が入れ替わり、監督が変わったばかりとはいえ動きに連動性が見られず、あのままでは昇格レースでも苦戦するんじゃなかろうかという出来。また東京ダービーを観たいので、心情的には早くJ1に復帰して欲しいところもあるんだけど。ただ、足下ばかりへパスを繋ぐ習慣から脱して、積極的に走るチームへなろうとしている様子は垣間見えたので、その方向でチームが成熟すれば面白そうだ。
一方の徳島は生で観るのが初めてのチーム。選手の個人能力ではヴェルディに軍配が上がったとしても、チームとしての方向性や戦術については徳島のほうが意図がはっきりしていた。非常に好感の持てる戦いぶり。ただ、フィニッシュの精度に欠けていることや、セットプレーの際の対応に難が見られたことが残念だった。もう少しシーズンが進んで、チームとしてこなれてきた頃にまた観たい。それと、お囃子のようなサポーターの応援が妙に印象的だった。なんだか別の世界に連れて来られたような気分。あれを大人数でやられたら圧倒されるんだろうな。