J1第6節 : vs 横浜Fマリノス

無様な試合だった。内容的には完敗。マンマーカーとして選手を貼付けただけで、そのケアがまったくと言っていいほど考えられておらず、マーカーが引き剥がされた瞬間のギャップや、実質6バック状態となってしまっている混雑したディフェンスラインの隙を突かれて、マリノスに攻めたい放題弄ばれていた。試合中何度となくもう駄目だ、と思ったシーンはあったのに、マルケスのシュートはことごとく枠を外れ、失ったのは田中隼磨のクロス性のシュート1点のみ。さらにロスタイムにセットプレイのチャンスから追い付いてしまうんだから、サッカーというのはなんと不思議なスポーツであることか。5-0や6-0で終わっていてもおかしくない試合だった。試合後にゴール裏の中心部から、「ガーロ辞めろ」コールが起こったことも今日の試合を見ていれば納得できる。3人もの選手をマンマーカーとして貼付ける、というみっともない戦い方の選択をした上に機能せず好き放題攻められ、選手交代を迷いに迷う姿を見せられては擁護する気も起きない。果たしてこれからどうなることやら。
しかし、今日の試合ではひとつ良かったことがあった。ロスタイムに同点弾を放ったのが増嶋だということ。これまで幾度となく失点に繋がるミスをしてしまっていた増嶋が、今日の試合では安定した働きぶりを見せていたばかりか、チームの窮状を救うゴールまで挙げてしまうなんて。ゴールを挙げたのが増嶋だと判別できた瞬間、ビッグスワンのゴール裏から見た彼の涙を思い起こして目頭が熱くなった。こうしてひとつずつ自信を積み上げて、成長していってもらえばいいと思う。