J1第7節 : vs ジュビロ磐田

先週あまりに酷い試合を見せられた後だけに、はたして今週はどんな内容になることやら、と怯えながら向かったスタジアム。試合を観ての率直な感想は「なんだよ、やればできるんじゃないか」だった。昨年以前の好調だった時期には及ばないもののしっかりとプレスをかけ、ボールを動きながら貰う意識付けもはっきりとしていたように見えた。チームとしての連動性がまったく感じられない、本当にだめだめだった今日のジュビロが相手だったことを差し引いても、一週間でよくぞここまで立て直したものだと思う。これほど真っ当な出来の試合は、今年になってはじめてだ。
さらに今日は、昨年7月以来ゴールに見放されていたルーカスが、見事なゴールを2つも記録する、という嬉しい出来事もあった。このところずっとゴールの気配がまったく感じられなかったけど、ようやく点の取り方を思い出してくれたのね。1点目のクロスボールをダイレクトで撃ったループ気味のシュートにも、2点目の難しい体勢からのボレーにも、こういう場面を体験するために自分はしつこくスタジアムへ足を運んでいるんだな、と思い出させられた。
そして何よりも、3点目に繋がる一連の動き!あれこそが今日の本当のハイライトだったように思う。梶山のボールキープから宮沢への戻し、その瞬間の今野の飛び出し、宮沢がしっかりとその今野を見ていてスルーパスを出せること、そのパスを受けた今野のディフェンスラインとキーパーの間を通すクロス、ディフェンスに掴まらないように走り抜けた栗澤の押し込みと、すべての動きが完璧だった。昨年のジュビロ戦でも同じような展開(戸田のチェイス→梶山のボール奪取、スルーパス→今野のラストパス→栗澤ゴール)でゴールを決めたことがあったけど、いつでもあんな連動した攻撃ができるようになって欲しい。