ワールドカップ日記その4

これまでに18試合が開催されたうち、観戦できているのは12試合。正直予想以上のペース。はじめの2、3日こそ体調が優れなかったものの、遂に身体が慣れてきた。この調子で観戦していこうと思う。


フランス vs スイス
見どころはそれなりに。フランスはぐずぐず。あれだけのメンバーを擁していても、チームとして連動していなければ勝てない。走れないジダンがブレーキになっているような印象。一方のスイスは、よく走り、プレスも効果的で、非常に好感の持てるチーム。あれだけの戦いぶりをできるのであれば、次の試合からは追いかけて観たいぐらいだ。ゴールを上げられなかったことが残念。勝ち切ってしまえば良かったのに。
余談だけど、この試合が行われていたスタジアムの構造が、テレビ画面を通すと味スタに似ているように見えて仕方なかった。馴染みのスタジアムでワールドカップの試合が行われているような不思議な感覚。もちろん錯覚だとしても、想像するだけで楽しく思えてしまう。


ブラジル vs クロアチア
明らかにトップフォームではない、コンディションのピークを遥か先に置いているブラジルと、この試合に合わせてきた感のあるクロアチア。ブラジルの強固とはいえない守備と、堅牢なクロアチアの守備。これだけの差があって互角の試合を繰り広げ、しっかりと勝ち切ってしまうブラジルが恐ろしい。この2チームから勝ち点を最低でも4は取らねばならない日本の状況はもっと恐ろしい。


スペイン vs ウクライナ
固いゲームになるだろう、とまったく期待していなかったのに、予想とは正反対のワンサイドゲーム。スペインがあれほどの内容で戦えるとは思わなかった。人はなるべく走らずボールを走らせ、ディフェンスの隙を突いてはスピードを上げる、老獪とも言える戦いぶり。この内容を保てるんであれば、今大会はかなりのところまで行けるんじゃないだろうか。スペインなだけにあっさりと確変状態が終了してしまうことも考えられるけど。
それにしてもあの4点目の攻撃は圧巻だった。最後のプジョルの落としをフェルナンド・トーレスが蹴り込んだ瞬間には、自宅で一人で観ていたというのに、思わず声が漏れたほどだったもの。


エクアドル vs コスタリカ
1試合目でどうやらエクアドルを見誤っていた。しっかりと準備された良いチームじゃないか。2試合目でのグループリーグ勝ち抜け決定も頷ける内容。ゴールを決めたカビエデスが、パンツの中から控えめに覆面を取り出した姿に笑った。どうせならもっと思い切ってやればいいのに。