ワールドカップ日記その5

カイーザスラウテルンまで行って、帰って来た知人にオーストラリア戦のスタジアムの様子を聞いて、少しがっかりしている。どうも選手達を後押しできていたような雰囲気ではなかったとか。


イングランド vs トリニダード・トバゴ
持たざるものが強豪を相手にする際のお手本とするべきような試合だった。中盤から後ろの8人が綺麗な守備組織を構成して、イングランドの攻撃を絡めとっていく。その献身さに惚れ惚れとして、アップセットを期待しながら観ていたものの、わずかな時間を残してクラウチの前に撃沈されてしまった。残念。ただ、最終戦の結果如何では決勝トーナメント進出の可能性もまだ残っているはず。あのチームの結末がどうなることか観てみたいもの。


アルゼンチン vs セルビア・モンテネグロ
アルゼンチンの余りの強さに脱帽。1戦目ではまだ照準が整いきっていない印象だったチームが、遂にヴェールを脱いだ。途中からセルビア・モンテネグロが完全に切れてしまっていたとはいえ、6点もの爆発をするのは容易ではない。誰もが思うことだろうけどあの2点目は、もう今大会ベストゴールに決定してしまってもいいよ。


チェコ vs ガーナ
エクアドルに続いて、その実力のほどを見誤っていたチームがもうひとつ。ツェフの鬼神のような働きぶりで、ゴールネットを揺らすことは2回限りだったものの、並のゴールキーパーならば、4、5点獲られていてもおかしくなかった。このグループの最終戦は見逃せない。


イタリア vs アメリ
3人も退場者が出る大荒れの試合模様。ただ、互いのベンチワークの巧みさのおかげで興を削がれることもなく、面白い試合を観れた。イタリアとしては最終戦チェコとあたる前に突破を決めておきたかったはず。密かに期待している、ピッポにまだ出場の機会が与えられていないことが残念。


日本 vs クロアチア
母国以外で開催されたワールドカップで初めて得た勝ち点。それだけの試合。もう思い返したくもない。


ブラジル vs オーストラリア
内容が悪くても勝ちきるところはさすがブラジル。またも2試合目での決勝トーナメント進出決定。これで3試合目はフレッシュな控え組を日本戦に出してくるだろう。日本にとっては最悪の結果。そっくりそのまま控え組に入れ替えた方が強そうに感じるチームだなんてブラジルぐらいだから。
そういえばこの試合はBSではなくフジテレビで観ていたんだけど、青島の実況は民放のアナウンサーの中では群を抜いていいね。サッカーを良く知っていて、サッカーへの愛をしっかりと感じる。誰かにも見習って欲しいもの。クロアチア戦は結局BS-Hiでの観戦だったから、その誰かがどういった実況をしていたのかは知らないけど。