サンボマスター @ 日比谷野音

クロアチア戦に先立って野音へ。正確に言うと、チケットを抑えたあとでクロアチア戦当日だと気付いた。おかげでなかなかのハードスケジュール。しかも天気予報は雨。この際望むところ。ところが開演を前に雨が止み、ライブの間は合羽も必要ないような状態だった。不思議と僕が野音にいくときはこんなことが多い。


ライブは最新アルバムのモードをそのまま引きずったかのような、人と繋がりたい、その状況を分かち合いたいという欲求(というよりはほとんど強迫観念)に拍車のかかったようなものだった。MCは長く、曲中にも聞いているこちらが辟易するほど喋る喋る。ただ、それでも音楽は力強い。常日頃彼らの音楽を聴いて思っていることではあるけど、所謂ロック的な曲よりも、ソウルを基調とした楽曲での洗練ぶりが光っている。"月に咲く花のようになるの"や"全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ"はもとより、アンコールで披露された"青春狂騒曲"でもたらされた、歓喜と悲哀が入り交じったような感情は何とも説明し難い。その意味では僕がサンボマスター最高の名曲と思っている、"週末ソウル"が聴けなかったことは残念だった。不満もあるけど良いライブ。予想以上ではあった。


これは本編とは関係ないけど、どうしても気になったことがひとつ。捧げ手(っていうのかな?)をしている観客が大勢。あんなの初めて見た。自分が出かけるようなライブには縁がないものと思っていただけに、まさかそれがサンボマスターのライブで行われているとは驚き。あれはやってて楽しいんだろうか。単純に不思議。