ワールドカップ日記その10

遂に終わってしまった。画面に映るサッカーを眺めることばかりに費やした、至福の一ヶ月。もっと体調を崩したりするかと思ったけど、意外と大丈夫なもんだね。ちゃんと観戦したのは64試合中42試合。なんとなくぼんやりと眺めていた試合を入れたらもう少し。これまで観た大会の中ではいちばん観れたかな。せっかくなので個人的な表彰をしよう。ベストゲームはスペインvs フランス、ベストゴールはアルゼンチンvsセルビア・モンテネグロでのカンビアッソ(のゴールに繋がる一連の動き)、ベストチームはコートジボアール、MVPはカンナバーロ、特別表彰はアルゼンチン国旗(のようなもの)を振り回すマラドーナ


イタリア vs ドイツ
攻め手に欠けるイタリアと、攻守に阻まれるドイツ。こんなのどうやっても決着つかねえよ、とPK戦の気分になっていた時間にあんなものを見せられるとは。ピルロのパスからのグロッソのゴールも見事だったけど、なんと言ってもそのあとの駄目押し点が。デルピエーロ!もうキープするだけで良かった時間に攻め切るだけじゃなく、落ち着き払って完璧なコースにボールを蹴り込むだなんて。興奮の余り手に持っていたグラスを投げ飛ばしたくなった。他の選手が並のゴールを決めたんだったらあそこまでは興奮できない。


ポルトガル vs フランス
睡魔に負けて、眺めるようにしか観ていない。どうでもいいようなPKということしか印象に残っていないので、後日見直して追記するつもり。


ドイツ vs ポルトガル
うん、どちらもお疲れ様。よくここまでやって来たよ。酩酊状態でのぼんやり観戦はそんな印象。クリンスマンは今大会の功労者を一人ずつ交代させるだなんて、憎い演出をするもんだ、と思いながら、試合終了と同時に夢の中へ。


イタリア vs フランス
まさか、ねえ。いくらネタ満載だと言っても、ワールドカップの決勝という、世界最大の舞台でまで。魅惑のマテラッツィ・ショー。PKを与え、自らのゴールで取り返し、相手チームの英雄を退場に追い込み、PK戦では当然のように決める、完璧なシナリオ。そこまでされたらもうお手上げ。まいりました。