Summer never ends

rum2006-09-08

いったいどういうわけか、ここ一ヶ月ほどまったくレコード屋やCDショップの類に足を踏み入れていない。こんなことは自発的に音楽を聴くようになってから初めての体験。しかも、決して音楽に対して情熱がなくなったわけでもないのに。今年の夏はいままでと遊び方がちょっと変わって、キャンプに行ってみたり、海辺のパーティに足を踏み入れたり、知人の車に乗り合わせて、遠方までサッカーを観に行ったりと、東京にずっといたわけでもないからだろうか。それでも音楽は常に傍らにあった。良い音楽との出会いはいくつもあったし、友達と最高のレコードについて語らいあったりもした。(iTMSなんかではそれなりに買ってるとはいっても)それでもレコード屋へ出かけない、というのは、ようやく音楽に対して肩肘を張って構えて接する、ということがなくなってきた証とでも考えれば良いのかな。そうならば嬉しいことなんだけど。


最近良く聴いている、やけのはらのミックスCD"Summer gift for you"は、そういった音楽が生活に融け入っている状況に相応しい、最高の逸品。方向性にブレのない、研ぎ澄まされた音楽も良いけど、実際の生活の中にある音楽は、ディスコもソウルもヒップホップも、井上陽水ゲイシャガールズも並列だったりしますよね。その感じがよく出ている。弛緩や拡散と言ってしまえば聞こえはいいけど、悪く言えばだらしがなかったり、しまりがなかったりする、そういった過ごし方が心地良く感じる季節のためのミックス。夏ってこんなふうに過ぎて行くよな、ということを夏の終わりに思い出させてもらった。