Theo Parrish @ yellow

2ヶ月以上のブランクを経てあっさりと更新。というのも、11月25日、この日のセオ・パリッシュが圧倒的すぎたことをどこかへ記録しておきたかったから。所用のため長い時間聴くことは叶わなかった(それでも4時間以上は聴いたのかな)けど、それでもすべてを投げ打っても構わない、と思えるほどの素晴らしいDJプレイだった。言葉にすることであの音楽、もとい体験を表現できるとは到底思えないけど、おぼろげにでも印象を残せるならそれで構わない。
この場合、音楽そのものについて語るよりも、その夜に感じたことをそのまま羅列した方が、より相応しい記述になるような気がする。まず、踊り始めてしばらくした頃、普段クラブに行くと、朝までずっとアルコールを飲み続ける僕が、アルコールを飲むことを控えた。喉の渇きを癒すためにドリンクカウンターへ行くことも、トイレに行くためにフロアを離れることも煩わしく思えたから。ただただ、フロアで流れる音楽に浸っていたかった。ただしそのフロアは、明らかにキャパシティをオーバーした混雑ぶりで、ステップを踏むための充分なスペースもなく、挙句、騒げればなんてもいいような、質の良いとは言い難い客が多い状況でもあった。それでもそんな小さなことに心を惑わされる余裕なんてなかった。柔らかで儚げな、ゆったりとしたハウスからマッシブなビートのハウス、テクノ、ディスコを通過し、ファンク、R&Bに留まらず、ロック、ジャズまでを飲み込んだ、すべてのダンスミュージック/ブラックミュージックを数珠繋ぎにする、その一連の流れを聴き逃すまいと必死だったから。
セオ・パリッシュのDJを聴くのはこれで何度目だっけ?3度目?4度目?いずれにしてもそれほど多くは聴いていない。しかもこれまで聴いた機会では、帰りがけにちょっとだけ、とか、一緒に出かけた友達との会話に夢中でほぼラウンジに滞在、だとかで、しっかりと腰を据えて(って、本当は踊りながらなのにおかしな表現だなあ)聴く機会に恵まれていなかったことが悔やまれる。この日だって本当はもっと長く、願わくばラストまで聴いていたかった。次回こそは。