Terri Walker / L.O.V.E (2005, Mercury, 試聴)

rum2005-05-09

一聴してまずはびっくり。前作と何もかもが違う。前作がいかにもイギリスのR&Bらしい、繊細なアルバムだったのに対して、今作はメジャー感全開の王道ソウル/R&B。そのような(おそらく一部の人には受け入れ難い)路線の変更があったとは言え、このアルバムは間違いなく傑作。曲も素晴らしいけど、とにかく声がいい。何もかもをねじ伏せていくような、そんな声。最近ソウルのレコードやCDを自分が買っていなかったせいもあるけど、こういった音楽でこれほどまで良かったのはひさびさ。聴きながらジャケットを眺めていると、だんだんTerri Walkerの顔がアレサ・フランクリンに見えてくるのが不思議でたまらない。そんなふうに見えてくるというのは、アレサ級の人になり得る、ということなのかな。