「梵我一如」

fade

ディープハウスのパーティなんかに遊びに行って、一晩中ふらふらと踊っていたりすると、もう夜も空けようとするような時間帯(あるいはとっくに世間は朝になっている時間帯)に、ふっと不思議な感覚に襲われることがある。経験は少ないけど、野外で開催されるサイケデリックトランスが流れているようなパーティーで、夜が明けるときに受ける印象も似ている。その感覚をうまいこと言葉に直すことはできないけれど、心が開ききる感じ、とでも言えばいいんだろうか。もしかすると、梵我一如の境地というのはああいうものかもしれない。わだかまりだとか、固執みたいなものが消えてなくなり、名残惜しいのはその感覚がやがて過ぎていくことだけ。そんな日の帰り道は体は疲れていても、妙に清々しかったりする。あの感覚が気になって仕方がない。とまあ、これは僕が人にハウスの何が楽しいのか訊かれたときによくする話で*1、以前にも確か同じような話を書いたことがあるけど、これで何度目になるのかわからないSolu Musicの"Fade"の歌詞をきちんと聴いていたら、そんなことを思い出したので改めて。最近やっていない歌詞研究も復活させなきゃな。
ちなみに、"Fade"の曲を知らない人はこちらでフル視聴可能。歌詞を知らない人はこちらに載ってます。いくらでも深読みができる、ずるくて良い歌詞。

*1:そしてその感覚を体感したことがある人には納得され、ない人には怪訝な顔をされる