Lemon Jelly / '64-'95 (2005, XL, 試聴)

rum2005-08-15

レモンジェリーってこんな音だったっけな。どうにも苦手意識があったはずなのに、いざ聴いてみたら意外とすんなりと受け入れることができた。その苦手意識も、何年か前に7インチを1枚聴いただけで育まれたものなので、たいしたものでもなかったんだろう。当時は音の配置や使い方に繊細さが足りないと思っていたはずだったけど、その点が修正されたのか、僕の思い違いか、それとも僕の耳が変わったのか。
ゆったりとしたダンスミュージックとしても、ドリーミーなポップスとしてもどちらでも佳作と言える内容。面白いのは各曲のタイトルに、主なサンプリングソースがリリースされた年が付けられているところ。うち最も古いものが'64年リリース、新しいものが'95年リリースだからこのタイトルになったとか。6,7曲目の"'79 aka The Shouty Track"と、"'75 aka Stay With You"があまりにも素晴らしくて、すべてを投げ出したくなる。70年代の音源に特化してアルバムを作ってくれたら一生付いて行くのに。