V.A. / Nostalgia of Mad (2006, SWC, 試聴)

rum2006-06-26

現在のアンダーグラウンドハウスシーンの隆盛を支えるメンバーが集結した、SWC初のレーベルコンピ。全曲エクスクルーシブ。コンピレーションへの新曲提供、と聞くと、威勢のいいのは名前だけで、往々にしてアルバム制作時のアウトテイクのような、質が伴わないものが多い印象があるのに、これは嬉しいことに例外。(誇張のように聞こえるだろうけど、本当に)どの曲も素晴らしい。ここには僕が愛するパーティの、弛緩していて、でたらめで、享楽的だったり、妙にストイックだったりしながらも、どこか筋の通っているあのムードがしっかりとパッケージングされている。1曲目のAltzの、ハードロックとオブラディ・オブラダを行き来する奇天烈なトラックから、最後のブレナン・グリーンの甘く、狂おしいダブ・ハウスまでの62分間。たまたまCDを再生してしまったばかりに聴き惚れてしまい、出かける用事を忘れるだなんてしばらくなかった体験をした。今年度ベストコンピレーション。