横浜FC vs 東京ヴェルディ

J1の中断期間中にはできるだけJ2を観ようと、昨日は横浜まで。横浜FCのホームゲームがなぜか日産スタジアム開催。行った目的は、J2で2位と、昇格圏内を守っている横浜FCの戦いぶりを観ること、だったのだけど、昨日は残念な内容に終始していた。連敗中のヴェルディの引いた守備ラインをどうしても崩せずに無得点。引いた相手にどう戦うかの共通意識がないようにすら見えた。ただ、それでも中盤より後ろの8人(自由に出入りするアウグストを除くならば7人)で形成する守備組織は見事だった。ヴェルディ側には決定的な場面すらなかったんじゃないかな。
でも本当に残念だったことは、カズに活躍の場面がなかったことです。あと何年できるかわからないだけに、こうやってタイミングが合うときにはできるだけ観に行きたい。来年はぜひJ1であの勇姿を。

ワールドカップ日記その8

寝不足をもたらされながらも、毎日が楽しみでしかたないワールドカップの日々も残り1週間。準々決勝を迎えて、あとは8チームを残すばかり。現在56試合中観戦は35試合。よくここまで来たもんだ。


イタリア vs オーストラリア
せっかくの決勝トーナメントなのにがっかりな試合その1。あのPKの判定で興を削がれた。これから延長に入って、ヒディングがどんな手を打ってくるか楽しみにしていたのに。
それでも、この話には吹き出したけど。ガットゥーゾおかしすぎ。


ブラジル vs ガーナ
せっかくの決勝トーナメントなのにがっかりな試合その2。ガーナはそれなりに健闘したけど、やはり遥か格上の相手に先制点を許してしまうと厳しい。もう少しガーナにシュート精度があれば、面白い内容になっていたのかな。


スペイン vs フランス
僕が観たなかでは、間違いなくここまでの今大会ベストゲーム。技術、戦術、モチベーションのすべてが高いレベルで拮抗した、この上なく楽しい試合だった。フランク・リベリーがあんなにすごい選手だとは思っていなかったし、予選グループではチームのブレーキになっているように見えたジダンが、アーセナルでのベルカンプのような役割を与えられて、輝きを取り戻していたのも印象的。これまでの内容から考えて、スペインが勝つと思っていただけに意外な結果。次はブラジル対フランス。これまた好ゲームが期待できる。

「クラッシュ」(2回目)

 クラッシュ [DVD]
もうすぐDVD化もされるというのに、どうしてももう一度スクリーンでこの映画を観たかったので、アンコール上映している映画館まで。この時点で僕にとっては異常な行動。映画が苦手だとふだん公言している僕が同じ映画を2回も観に行くだなんて、取り憑かれていると言ってもおかしくない。ただ、やはりこれはそれだけの価値がある映画。そしてその素晴らしさを語ろうとしても、どうにも言葉にならないのがもどかしい。(物理的な意味でも、精神的な意味でもいいけど)衝突事故が引き起こす、誇りと戸惑いと、諍いと慈愛を巡る美しい物語。まだ上映館はあるはずなので、もう一度観に行こう。

ワールドカップ日記その7

以前も書いたことをもう一度。責任逃れのために意図的な情報漏洩をするような人物へは、ありったけの不幸がふりかかりますように。とりあえず僕は、これから彼の姿を見たら、迷わずブーイングすることを心がけます。


日本 vs ブラジル
44分限りの儚い夢と、それから46分の圧倒的な現実。
試合終了後、画面に映し出される中田の姿に言葉を失った。


サウジアラビア vs スペイン
サウジは最後まで立派に戦った。懸命に走り、相手の攻撃をなんとか食い止め、ディフェンスの裏をかいくぐろうと積極的に攻撃を仕掛ける、その姿だけでも充分に素晴らしい。前日の日本の不甲斐ない戦いぶりが尾を引いていただけに、結局は負けてしまったとはいっても羨ましくなった。日本はグッドルーザーにすらもなれなかったことを改めて認識。


ドイツ vs スウェーデン
予選グループの終了から息をつく暇もなく決勝トーナメント開始。良い組み合わせに恵まれた好ゲーム、となることを期待していたのに、スウェーデンにとってあまりに不運な内容となってしまった。立て続けの2失点と、厳しいレフェリングで退場者を出してしまっては成す術もない。1点目に繋がるクローゼのボールコントロールが全てを決めたような印象もある。ディフェンス2人のあんな狭い間をワントラップで抜き去ってしまうだなんて。そのまま自分で決められていれば、スペイン-ウクライナ戦でのトーレスや、アルゼンチン-セルビア・モンテネグロ戦でのカンビアッソに並ぶ、今大会のベストゴール候補になっただろうに。


アルゼンチン vs メキシコ
ノックアウトラウンド1回戦の組み合わせの中でもっとも楽しみにしていた試合。エキサイティングな前半だった。だけど後半は未見。昼寝までしてこの時間に備えていたのに、屈辱の寝落ち。なんてことだ。気付いたときには延長すら終わっていた。悔しいので誰か録画している人に見せてもらうつもり。そうしたらこの項は書き直す。


イングランド vs エクアドル
トーナメントで台風の目となるかと思われたエクアドルも、最後までイングランドの牙城を崩せなかった。イングランドはあれだけの酷い内容でも勝ち切れてしまうんだから見事なもの。僕が優勝予想にイングランドを挙げたのも、結局はああやって守りきれるんじゃないかと思ったから。ただ、正直見ていてつまらない。僕の予想は外れてもいいから、負けちゃえば良かったのに。クラウチくんが試合に出るのならば、ちょっとだけ応援しますけど。

V.A. / Nostalgia of Mad (2006, SWC, 試聴)

rum2006-06-26

現在のアンダーグラウンドハウスシーンの隆盛を支えるメンバーが集結した、SWC初のレーベルコンピ。全曲エクスクルーシブ。コンピレーションへの新曲提供、と聞くと、威勢のいいのは名前だけで、往々にしてアルバム制作時のアウトテイクのような、質が伴わないものが多い印象があるのに、これは嬉しいことに例外。(誇張のように聞こえるだろうけど、本当に)どの曲も素晴らしい。ここには僕が愛するパーティの、弛緩していて、でたらめで、享楽的だったり、妙にストイックだったりしながらも、どこか筋の通っているあのムードがしっかりとパッケージングされている。1曲目のAltzの、ハードロックとオブラディ・オブラダを行き来する奇天烈なトラックから、最後のブレナン・グリーンの甘く、狂おしいダブ・ハウスまでの62分間。たまたまCDを再生してしまったばかりに聴き惚れてしまい、出かける用事を忘れるだなんてしばらくなかった体験をした。今年度ベストコンピレーション。

ワールドカップ日記その6

連日テレビに映し出される試合を日課のように眺めていると、どの試合を観て、どの試合を観ていないのか、わからなくなってくる。ついさっきも、オランダ対アルゼンチンの試合を観たのか観ていないのか、ひとしきり悩んだ。記録している限り、いまのところ観戦試合数は42試合中26試合。


エクアドル vs ドイツ
遂にグループリーグも最終戦。1戦目、2戦目でのエクアドルの洗練された戦いぶりに、もしかすると開催国食いもあるかと思っていたら、ようやく照準の整ってきたドイツの完勝という結果に相成った。エクアドルが2位通過も止むなしと、メンバーを落としたことも一因か。ただ、今回大会ではどうやっても上位進出はできないかと思っていたドイツの、思わぬ奮闘ぶりには驚いた。これはもしかすると、もう一つ二つは勝ち抜けるかもしれない。


ポルトガル vs メキシコ
その組み合わせを知ってから楽しみにしていたこの試合。残念ながら期待に沿う内容ではなかった。3戦目にどちらかのチームが勝ち抜けを決めている状態では、過度な期待は報われない。それぞれのチームの決勝トーナメントへ期待は持ち越し。


チェコ vs イタリア
チェコはやはりコラーの不在が響いた。挙句先制点を許し、退場者を出してしまってはイタリアに拮抗することは難しい。その戦い方がまったく好きではなく、いつもならさっさと負けて欲しいと思っているイタリアも、冷静に試合運びを眺めてみると見事なもの。相手の攻撃を高い位置で、絶対にイエローを貰わないファールで潰し、その間に陣形を整える。あの老獪ぶりは見習うべき点が多い。そうそう、イタリアサッカーが好きではないけど、ピッポは好きだ。ピッポがゴールを決めたことだけは嬉しい。

Fat Freddys Drop / Live at Matterhorn (2001, Kartel, iTMS)

rum2006-06-22

昨年リリースされた"Based on a true story"がいまだにヘビーローテーション中の僕にとって、Fat Freddys Dropの音楽はもう欠かせないものになっている。そんなある日、iTMSにて彼らのファーストが販売開始されたと聞いたら飛びつくのは必然。01年のスタジオライブ(なのかな?)の模様を収録した全4曲70分という妙な収録時間の大作。内容はもちろん最高。このバンドの良さは、こうした長尺の曲の方が生きるのかもしれない。梅雨の鬱陶しさすら気にならなくなるほどのめり込める。来日はまだか。早くこれを生で体験させてほしい。