チバユウスケという男

今は既に解散してしまったのですが、かつてミッシェル・ガン・エレファントというバンドがありました。僕もアルバムを何枚か持っていて、ライブも何回か観たことがあるぐらいには好きでした。そのバンドのヴォーカルはチバユウスケという男なのですが、彼がFC東京を応援している、ということはどこかからの伝聞では知ってはいても、まさかこれほどとは。なにやら先日渋谷に新しくオープンしたライブハウスCLUB CRAWLのイベントにて、FC東京のユニフォームを着て登場し、"You'll never walk alone"をはじめ、東京の応援歌を何曲か披露したとか。圧倒されるとともに、嬉しくも思います。下記のリンク先でその時の模様が紹介されています。



ちなみにチバユウスケといえば、忘れられない話があります。昔とある人から聞いたことで、真偽のほどは定かではないのですが、ちょっと紹介してみましょう。もう7,8年、あるいはもう少し前のことだったかもしれませんが、彼が酒に酔って下北沢の夜道を歩いていたときのことです。ふと前を見ると、何やら見覚えのある顔が歩いてきます。それがミッシェルのチバと気付くには時間はかかりませんでした。生で見るとやっぱり男前でかっこいいな、とぼんやり思っていたら目が合ってしまい、泥酔してるように見えるチバはこちらへと向かって歩いてきます。因縁をつけたと思われたのかな、と心配した瞬間、チバは彼の肩を掴み、こう言いました。「おい!お前!ロックンロールは好きか!?」 突然のことに圧倒され、「いや、はい。好きです」と答えると、チバは「じゃあちょっと来い」と彼の肩に手を回したまま、すぐ近くにあったライブハウスへの階段を下って行きます。そして、受付の人に向かって、「なあ、こいつもロックンロール好きなんだってよ!入れてやってくれよ!」 その後その彼は知らないバンドのライブを見ながら、さんざんビールやら何やらを与えられながらしばらく過ごしたとか。
この逸話を聞いてから僕がチバをより好きになったのは言うまでもありません。しかもそんな人が同じチームを応援しながら同じスタジアムにいるだなんて!想像しただけで楽しくてしかたない。もしかしたら「おい!お前!サッカー好きか!?」なんて久保さんみたいなことを言ってやしないだろうか。