音楽
デトロイトの奇才、リクルースの2nd。制作環境をデトロイトからニュージーランドに移したせいもあるのか、柔らかで、伸びやかな印象を受ける作品となった。むりやりジャンルを当てはめればテック・ハウスあたりになるんだろうけど、アップリフティングなとこ…
レモンジェリーってこんな音だったっけな。どうにも苦手意識があったはずなのに、いざ聴いてみたら意外とすんなりと受け入れることができた。その苦手意識も、何年か前に7インチを1枚聴いただけで育まれたものなので、たいしたものでもなかったんだろう。当…
今年も行ってきました、サマーソニック東京会場。一日限りの参加。昨年は自分の寝坊でライムスター見逃し、今年は友達の寝坊でライムスター見逃しとがっかりな幕開けだったものの、それ以外で充分楽しめたのでとりあえずはオッケー。フルサイズで観たライブ…
マソウ氏のリコメンドにより知ったニュージーランドのレゲエ/ダブバンド、ファット・フレディズ・ドロップのファーストアルバム。傑作であることは間違いないものの、この音楽から受ける快楽を言葉に変換するのがどうにも難しい。レゲエやダブに振り切れるこ…
一聴して、うわ!これは電気のオレンジだ!と思って放ったらかしていたこのアルバム。今週末に迫ったサマーソニック(行けるんだろうか・・・)に備えて聴き直してみた。やはりあまりの濃さにくらくらしてしまい、1曲か2曲聴くたびに休憩をしないと聴き通す…
待ち望んでいた黒船、iTunes Music Storeが遂に日本上陸。残念ながら全曲均一価格とはいかなかったようだけど、DRMは他国の基準と同じまま、日本でもサービスが開始されることを喜びたい。現在音楽配信メモで速報されている内容は以下の通り。 楽曲は100…
せっかくなのでiTMS-Japanで最初に購入した曲でも公開してみよう。オリジナル発売は95年なものの、10年を経た今年になってEye Remixがリリースされたこの曲。残念ながらまだiTMSにはEye Remixが入荷されていないようで、購入できるのはオリジナルのエクステ…
おそらく誰にでも、その人が制作(あるいは参加)しているのであれば、安心してCDやレコードを買える、というミュージシャンやトラックメイカーが何人かいるでしょう。僕にとって井上薫はそのひとり。代表格と言ってもいいかも。理由は音。うまく言葉にする…
ブルーハーブが鳴らす音楽は純然たるヒップホップであっても、BOSSが公言しているように、そこにはハウスミュージックからの影響が確かにある。それが最も如実に現れていたのはライブの構成においてだった。前半はフックを残しながらも曲を散らし、後半にな…
渋谷はオルガンバー界隈を根城にしているらしい、シンドバットのファーストアルバム。オルガンバー界隈、と聞いた瞬間に、「モンドでラウンジで気取った感じのやつ?」だとか、「こじゃれた感じのブレイクビーツを云々・・・」だとか、いろいろと穿った見方…
ボブ・マーリーとリタ・マーリーの末娘、ステフ・ポケッツの2ndが前作から1年あまりのスパンで早くも到着。前作はヒップホップとソウルとレゲエが地続きであることを見事に表現した名盤だっただけに、やや期待しすぎた感があることは否めないけど、それでも…
Rose Recordsで先行予約すれば発売日前に届くだけではなく、予約特典としてライブCDが付いてくる、ということで申し込んでいた曽我部恵一のニューアルバムが届いた。昨年から『ストロベリー』『青い車』『Sketch of Shimokitazawa』と、この『ラブレター』と…
映画『MAESTRO』のサウンドトラックが、映画製作から2年、日本公開から1年を経ているというのに、なぜか今頃になってのリリース。しかも、発売日である本日7月20日は故ラリー・レヴァンの誕生日である、という仕込みつき。日本盤はミックスとアンミックスの2…
北欧はノルウェー産のエレクトロニカ/ブレイクビーツデュオ、ロイクソップの4年ぶりとなる2ndアルバム。前作に見られた、過剰なまでのセンチメントと、どこを切り取っても柔らかい音からなる構成はやや鳴りを潜め、今作はヴォーカルトラック多め、ニューウェ…
自分内ロックブームが続いているので、なにかいいものはないかと探していたら、いいバンドを発見。ロンドンの4人組、Hard-Fiのファーストアルバム。音はロックにレゲエを取り混ぜ、クラッシュやスペシャルズのような印象、と言えば最近聴いたDead 60sを思い…
ディープハウスのパーティなんかに遊びに行って、一晩中ふらふらと踊っていたりすると、もう夜も空けようとするような時間帯(あるいはとっくに世間は朝になっている時間帯)に、ふっと不思議な感覚に襲われることがある。経験は少ないけど、野外で開催され…
昨年末ごろにリリースされていたはずのGaelleのファーストアルバム。僕はこの人のことをBugz in the Atticのリミックス盤に入っている以外に知らなかったんだけど、どこかで聞き覚えのある声だと思ったら、本名はGaelle Addison、Ananda Projectの"Cascades …
しばらく前から聴いてはいるものの、どうにもとらえどころのない、Sandy Riveraのプロジェクト、Kings Of Tomorrowのアルバム。こういう音楽はフロアで聴いてなんぼ、と言ってしまえばそれまでではあるんだけど、なんだかそれで済ませられるような印象でもな…
1年ちょっとぶりのセカンド。うん、いいよ、これは。ヴォーカルの広がりのある声も生で聴いてみたいと思わせるし、曲もなかなかのもんだ。特に"Thank you for the music"なんて、会心の一曲であるんだろう。でも通して聴くと、どうにも釈然としない。こんな…
Terri Walkerのアルバムで、パワフルでオーソドックスなソウルの良さを再確認したので、日本盤がCCCDだったこともあって、なんとなく聴かないままでいたジョス・ストーンの(実質上)ファーストアルバムをいまさらながら聴いてみた。それほど期待していなか…
ソウルセット6年ぶりのニューアルバム。どんなことになっているのかとおそるおそる聴いたところ、期待以上の出来だったので嬉しくなった。昨年リリースされたシングル『Change My Mind / Still』からもわかるように、近年の川辺ヒロシのDJプレイを反映したよ…
なにか活きのいいロックが聴きたいと思い、普段あまり足を踏み入れないHMVのロックコーナーでいろいろと試聴してみたところ、いちばん気に入ったのがこれ。リヴァプールのチンピラ4人組、The dead 60sの1stアルバム。本当にチンピラかどうかは知らないけど、…
自身のレーベルRose Recordsを立ち上げて以来、どんどん活動の自由度を増していく曽我部恵一のニューアルバムは、Save the 下北沢プロジェクトの一環としてリリースされる、下北沢限定販売という珍しい販売方法。実際、下北沢の街を散策していると、路上で、…
この企画おもしろいなー、と方々のブログや日記を覗いてまわっていたら、cinematic氏から僕のところにもまわってきてた!早速回答します。 Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量) 43.15GB HDDの容量は余…
ジャミロクアイ4年ぶりのニューアルバム!もう少し待てば輸入盤も出るどころか、海外の安いダウンロードサイトでも販売を開始する、とわかっていながらも我慢できず購入してしまった。まあ、偶然リリースされたばかりのファーストアルバムを手に取った93年か…
先月リリースされたフォーテットのニューアルバム。まずタイトルがいい。"すべてのものは我を忘れて"。もちろんこの素晴らしいタイトルが効果を発揮するのは、そう銘打っても誇大表現にならないだけの豊穣さがこのアルバムには詰まっているからこそ。高揚感…
リリースから聴くまでにちょっと間が空いた。Jaga Jazzistのニューアルバム。ちょっと聴き始めるとうっとりとしてしまい、時間が飛ぶ。ロックファンやジャズファンのみならず、ダンスミュージックファンや室内楽の愛好家にもリーチできそうな傑作。今年は良…
この人たちは、いつの間にこんなに大物になったんですか?どこのCDショップに行っても大きく展開しているし、聞くところによるとオリコンでも3位だか4位だかにチャートインしたとか。まさか前作のジャスティン・ティンバーレイク効果じゃないだろうし、なん…
クアンティック・ソウル・オーケストラの2ndアルバム。このCDをデッキに入れてプレイボタンを押し、しばらく経った頃にはなんだか凄い傑作を聴いているような気がしはじめ、おそらくこのアルバムのハイライトであろう、10曲目の"Paintings And Journeys"に辿…
http://do.cun.jp/mujintoh/island/?id=rum マソウ師に倣って僕も登録してみた。遍歴を兼ねて、94年から03年までその年に聴いてたはずのものを1年1枚ずつ。こうして並べてみると、自分のベタさ加減がよくわかる。これ以外になにかなかったっけ?記憶がどうも…